「清安豆腐街」台湾大安郷で食べる黒い臭豆腐

台湾旅行

皆さんこんにちは。本日は今年の1月末に行きました台湾苗栗の「清安豆腐街」を紹介します。

臭豆腐がどうしても食べたいと妻に伝えたところ、妻の実家から車で20分程度のところに豆腐街があるということで、妻のお父さんと息子と3人で行ってきました。(妻は台湾人ですが臭豆腐に全く興味がないので家でゆっくりです)

それでは、紹介していきます。

清安豆腐街とは?

清安豆腐街の看板

清安豆腐街は、苗栗泰安郷にある多くの豆腐屋が軒を連ねる通りのことで、もともとは客家人や台湾の原住民であるタイヤル族が暮らしている地域です。かつては「洗水坑」と呼ばれていました。客家語の「清水(シースイ?)」を中国語に音訳して「洗水(シーシュエイ(シースエイ))」となったようです。近くを流れる川から綺麗な水が採れることで、豆腐作りが盛んになりました。

臭豆腐って?

清安豆腐街の臭豆腐

臭豆腐は、カラシナなどの植物を発酵させて作った発酵液に豆腐を約一晩漬けて作る加工食品です。発酵液に漬ける過程でアミノ酸が分解されてできる旨味成分により美味しくなるのですが、アンモニアのような強烈な刺激臭を発することが特徴です。

もともとは中国大陸湖南省の郷土料理で、近世になって中国各地へと広まりました。台湾では戦後国民党統治時代に、外省人(国民党とともに台湾に移住してきた人)が広めたと言われています。

調理方法は、揚げたり煮たりと様々です。夜市などの屋台で売っていることが多いですが、臭豆腐専門店も存在します。

現地レポート

黑皮臭豆腐

清安豆腐街の街の様子
黑皮臭豆腐の看板

私たちがまず訪れたのは「黑皮臭豆腐」です。

黑皮臭豆腐の歴史

一般的な臭豆腐は白色ですが、こちらのお店は黒い臭豆腐を提供しています。中国大陸の少数の民族でのみ食べられているもので、見た目だけでなく製造工程や食感も異なるそうです。なんと、その歴史は100年以上もあるとのこと。

黑皮臭豆腐

出てきた臭豆腐はこちらです。確かに真っ黒!こんな臭豆腐はじめて見ました。価格は50元(約180円)です。

黑皮臭豆腐

黒い臭豆腐も中身は普通に白です。

うん〜。残念ながら、味や食感の大きな違いはあまり感じられませんでした。少し苦味が強いくらいかな。美味しいことは間違いないですが・・・。

麻辣臭豆腐

続いて「麻辣臭豆腐」をいただきます。南国の台湾といえども冬はダウンジャケットが必要なくらい寒いです。この寒空に熱々の臭豆腐は染みます。普通の豆腐よりも旨味を感じられて、とても美味しいです。スープも台湾らしく優しい味付けで、体がポカポカになりました。

阿婆豆腐店

阿婆豆腐店

1件では物足りず、せっかく豆腐街に来たのだからと、別のお店にも行きました。

阿婆豆腐店

注文したのは「脆皮臭豆腐」(60元=約220円)です。揚げたてアツアツの臭豆腐は、表面がカリカリでとても香ばしく美味しかったです。臭いもいくらか控えめで食べやすかったです。

街の様子

清安豆腐街
清安豆腐街
清安豆腐街

多くの露天が軒を連ねており、豆腐以外にも、雑貨や軽めのスナックや飲み物も売られています。日本のプッチーニかぼちゃなんかもありました。

清安豆腐街
清安豆腐街

咳止めに効く「金皮油」という飲むオイルや、泰安郷隣接する大湖鄉のイチゴも販売されていました。大湖は台湾一の苺の産地として有名です。

清安豆腐街
清安豆腐街

珍しい三色の臭豆腐を提供するお店もあります。それぞれ、黒豆・米に特別な菌発行させて作る紅麹・竹炭で着色されているようです。さすが、豆腐街。通常あまり目にしない面白い豆腐を見ることができます。

清安豆腐街
清安豆腐街

こちらはこの地域では有名な「清安豆腐店」ですが、残念ながら当日は春節で休業中でした。余談ですが、妻によれば儲かっている店ほど春節中は休業するとのこと。つまり、このお店は儲かっているということですね。確かに建物も看板も立派なもので儲かっていそうな感じがします。

清安豆腐街
清安豆腐街
清安豆腐街

モザイク調の面白いタイルのイラストや、街のついての詩のような作品も見られました。

清安豆腐街
清安豆腐街

街を抜けると台湾の田舎らしい素朴な景色を見ることができます。この長閑な風景が心をほっとさせてくれます。

基本情報

  • 名称:清安豆腐街
  • 所在地:苗栗縣泰安鄉清安村洗水坑一鄰
  • アクセス:苗栗市内より車で約40分(公共交通機関の利用は難しいと思います)

編集後記

今回は台湾苗栗県の「清安豆腐街」を紹介しました。

妻の実家の目の前に臭豆腐の露店があり、台湾に来たときに毎回食べることを楽しみにしていたのですが、いつしか移転をしてしまったようです。どうしても臭豆腐を食べたいと私が駄々をこねたところ、優しい妻のお父さんが清安豆腐街に連れてきてくれました。

実を言うと、私はもともと臭豆腐が嫌いでした。10年前にはじめて台湾に遊びにきた時は、夜市の臭豆腐の匂いを嗅いで、こんな食べ物をあちこちで売っている台湾人はヤバいと失礼なことを妻(当時は彼女)に言ってしまったことを覚えています。

しかし、いつからか私はすっかり臭豆腐の虜になってしまいました。特にクリスピーな揚げ臭豆腐が好きです。臭豆腐って、普通の豆腐と違って何だかコクがある感じがするんですよね。

臭豆腐の臭いは、犬のう○この臭いがするとよく例えられますが(私も当初はそう思っていました)、台湾に来る回数が多くなると実際は全然違うと言うことが分かります。今の私はきちんと、臭豆腐の匂いは臭豆腐の匂い、犬のう○この臭いは犬のう○この臭いと完全に別物と認識できています。

清安豆腐街では、台湾らしい賑やかな雰囲気があり、様々な種類の豆腐も楽しむことができます。なかなか苗栗泰安郷まで遊びに来る人は少ないかもしれませんが、おすすめの観光スポットです。

機会があればぜひ遊びに来てください。

以上

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