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「比叡山延暦寺」の魅力を写真とともに徹底紹介(@滋賀(京都)比叡山)

ユウ

みなさん、こんにちは。今回は今年の3月に訪れました比叡山延暦寺を紹介したいと思います。

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比叡山延暦寺とは

比叡山延暦寺の概要

比叡山延暦寺は、延暦7年(877)に伝教大師最澄が開いたお寺です。
建立以来、浄土宗開祖の法然や浄土真宗の親鸞、日蓮宗の日蓮など多くの名僧が学び、仏教の総合大学、日本仏教の母山とも言われています。

比叡山延暦寺は、比叡山という山の延暦寺という一つのお寺を指すのではなく、約1700ヘクタール(東京ドーム358個相当)の境内にある100以上の塔堂の総称です。

境内は東堂、西塔、横川の3つのエリアに分かれています。

1200年を超える歴史、世に貢献した多くの人材を輩出したことが評価され、平成6年(1994)にユネスコの世界遺産に登録されました。

最澄とはどんな人か

最澄は神護運慶元年(767)に近江国で生まれた僧侶で天台宗の開祖です。
功績が認められ伝教大師の名も清和天皇より授かっています。


最澄は12歳のときに近江国の国分寺で出家し、その後奈良の東大寺で一定の修行の成果を修めたのち、19歳の時に比叡山にこもり山林修行を始めます。

最澄は、比叡山で修行を続けるなかで実際に中国唐の天台山へ赴いて、天台教学を学びたいと思うようになります。
そこで、桓武天皇へ願い出て、延暦23年(804)に還学生として唐へ渡ります。
なお、還学生とは約1年ほどで日本へ帰る予定となっている学生のことを言います。一方、留学生は20年は中国に留まることになっていました。

当時の航海は非常に難航を極め、難波港を同時に4隻の船が出ましたが、最終的に唐へ辿り着いたのは2隻のみでした。この2隻の中にいたのが、最澄とのちに真言宗を開く空海です。

入唐後、天台山へ赴き、天台教学を学び、禅の教えを受けます。
また、帰国前には密教についても学び、多くの仏教に関する資料を日本へ持ち帰りました。

延暦24年(805)の帰国後すぐに、唐で学んだ成果を朝廷へ報告し、翌年の延暦25年(806)に国家公認の僧として認められ、天台宗を開きます。

比叡山延暦寺の見どころ

比叡山坂本ケーブル

比叡山坂本ケーブル
(撮影情報:Canon EOS RP,RF 24-70mm F2.8L USM,1/125,f3.5)

坂本ケーブルは、門前町坂本と比叡山延暦寺の表参道を結ぶ交通機関として、昭和2年(1927)に開設されました。
日本最長のケーブルカーで2,025mあります。
現在使用されている車両は3代目の「縁」と「福」の2台で、乗車時間は約11分です。
1997年に国の登録有形文化財に指定されました。
なお、運営は比叡山鉄道株式会社で京阪ホールディングスの子会社です。

開発にあたってはかなり難しい要望があったようです。
延暦寺からは、霊峰比叡山の山肌に開発の痕を一切残さないようにといったことであったり、日吉大社からは、神聖なる本殿が線路の上から見下ろされるのはちょっとということで、坂本の街からは線路が見えないように工夫したりしたようです。

なお、ケーブルカーとは、車両を鋼索線(ケーブル)に固定して、それが巻き上げられることによって動く車両のことです。
車両自体が動力を持っていないことが一般的な車や電車などの乗り物との大きな違いです。

ケーブル坂本駅

ケーブル坂本駅
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 16-35mm F4L IS USM,1/250,f7.1)

ケーブル坂本駅は1927年の開業以来の建物が現在も使用されており、昭和初期建築の趣を感じられます。

ケーブル坂本駅
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 16-35mm F4L IS USM,1/200,f7.1)
ケーブル坂本駅
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 16-35mm F4L IS USM,1/80,f4.0)
ケーブル坂本駅
(撮影情報:Canon EOS RP,RF 24-70mm F2.8L USM,1/2500,f3.2)

駅長室の「驛」の字に旧字体が使われていることも、当時の雰囲気を感じられて面白いです。

ケーブル坂本駅
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 16-35mm F4L IS USM,1/500,f4.0)
ケーブル坂本駅
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 70-200mm F4L IS USM,1/500,f4.0)
ケーブル坂本駅
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 16-35mm F4L IS USM,1/250,f7.1)

車内と線路の雰囲気です。途中トンネルは2箇所ありました。
このトンネルは街から線路が見えないようにするために役立っているそうです。

ケーブル延暦寺駅

ケーブル延暦寺駅
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 16-35mm F4L IS USM,1/160,f5.6)

終点の延暦寺駅の駅舎も1927年の創建当時のものがそのまま使用されており、登録有形文化財に登録されています。

ケーブル延暦寺駅
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 16-35mm F4L IS USM,1/60,f4.0)
ケーブル延暦寺駅
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 16-35mm F4L IS USM,1/60,f4.0)
ケーブル延暦寺駅
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 16-35mm F4L IS USM,1/320,f8.0)

古めかしい建物ではありますが、和洋折衷のデザインは現代を生きる私たちには魅力的に映ります。
今後もこういった伝統的な建物の保護をしていってほしいです。

琵琶湖ビュー

琵琶湖
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 70-200mm F4L IS USM,1/500,f7.1)

ケーブル延暦寺駅を出るとすぐに展望台があります。ここからは琵琶湖の美しい景色を眺めることができます。望遠レンズは必須です。

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