台湾宜蘭旅行記 壯圍沙丘旅遊服務園区・ レイクショアホテル・紅樓チェリーダック他
大家好。せれなです。
本日は、昨年末に訪れました宜蘭県の旅行記を紹介します。車で行きましたので訪れた場所はかなりマニアックかもしれません。ガイドブックにはあまり載っていない場所ですが、おすすめの観光スポットです。
宜蘭はどんなところ?
宜蘭(イーラン)は、台湾北東部に位置する人口約45万人の都市です。もともとは原住民の噶瑪蘭(カヴァラン)族が住む地域でしたが、18世紀に漢民族が入植して城が築かれ、都市が形成されました。日本時代には多くの建物が造られ、現在は観光地として活用されています。
2006年に台北と宜蘭を結ぶ全長12.9kmの雪山トンネルが開通し、台北から宜蘭へは車で30分ほどでアクセスできるようになりました。高速バスも運行していますので、日本から台湾へ観光に来て、日帰りで宜蘭へ遊びに行くことも可能です。
宜蘭旅行記
私たちは今回、南方の花蓮から宜蘭に訪れました。
壯圍沙丘旅遊服務園区
まず最初に訪れたのは2018年4月にオープンした壯圍沙丘旅遊服務園区「(壮囲沙丘トラベルサービスセンター)」です。台湾の有名建築家黃聲遠が設計したこの施設は、約4.8haの広大な敷地に砂丘をテーマにした美術館があり、その周辺には散歩用のトラッキングトレイルが敷かれております。屋外にも美術作品が散りばめられており、宜蘭の自然の中で芸術を楽しむことができます。
美術館内部は不規則な曲線が多用されるレイアウトとなっており、現代アートらしい洗練された雰囲気が感じられ、「塵、海、月、風、潮、雨」をテーマにした6つのブースで構成されています。
各ブースでは、台湾で活躍する蔡明亮監督の「行者」という香港映画が放映されています。李康生演じる赤い袈裟を着た僧侶が超スローモーションで歩く姿を収めた映画です。正直、この映画の魅力を理解することは難解です・・・。あらゆる人がスピードを求められて疲弊する世界において、もっとゆっくりと生きていこうよというメッセージでしょうか。
黒い砂や水は、かなり謎の雰囲気を醸し出しています。芸術の理解は難しいです。
柯氏蔥油餅
次に私たちが訪れたのは、礁溪(ジャオシー)という温泉街の近くにある「柯氏蔥油餅」です。1970年創業のこのお店はいつでも行列ができています。私たちが訪れた日も雨にも関わらず多くの人で行列ができていました。
ちなみに「蔥油餅」(ツォンヨウビン)とは、刻んだネギを練り込んだ生地を油で揚げた中華圏ではポピュラーなおやつです。ここ「柯氏蔥油餅」のものは他のお店に比べて生地がモチモチしていて美味しいことで評判です。
価格は1つ30元(約110円)で、卵を追加すると35元(約120円)です。安い!味付けはセルフサービスになっており、醤油だれ、辣椒醬(チリソース)、甜辣醬(スイートチリソース)を刷毛を使って塗ります。
出来立て熱々の蔥油餅は食べ始めると止まらないくらいおいしいです。もちもちとした弾力のある生地は、きっと多くの日本人を虜にするでしょう。
呉記花生捲氷淇淋
「呉記花生捲氷淇淋」は柯氏蔥油餅の真隣にあるピーナッツアイスクリームロールを販売するお店です。こちらも観光客だけでなく多くの地元民から愛される宜蘭に来たときには必ず食べたい小吃(おやつ)です。看板からすると50年以上も続く伝統的なアイスクリーム屋のようですね。値段は1つ35元(約120円)。
「花生捲氷淇淋」(ホワーソンチュエンビンチーリン)とは台湾では有名なお菓子で、ピーナッツを練り込んだ飴をカンナで削って粉状にしたもの・パクチー・アイスクリームを薄く焼いたクレープ生地で巻いたものです。
ピーナッツの香ばしい香りとパクチーのエキゾチックな風味、滑らかなアイスクリームの甘さとモチモチの生地が合わさって、一度食べたら忘れられない味です。
また、スタッフの方がピーナッツを練り込んだ飴を丁寧に削っている姿が印象的でした。
宜蘭駅
日本統治時代の1919年に設立された駅で、重厚な西洋風建築の駅舎は現在、台湾の人気絵本作家ジミー・リャオの世界をモチーフにしたペイントが施されています。キリンがいる駅は世界を見てもきっとこの宜蘭駅だけですね。
ところで、みなさん、ジミー・リャオ(機米)をご存知ですか。日本で馴染みのある方はあまり多くないかもしれませんが、中華圏では有名な絵本作家です。絵本と言ってもラブストーリーが多く、大人が楽しめコンテンツとなっていることで有名です。
駅の向かい側には「機米廣場」(ジミー広場)と呼ばれるジミー・リャオの作品に登場するキャラクターや乗り物などのオブジェクトが展示されている場所があり、近年人気の観光スポットとなっています。
煙波大飯店宜蘭館
私たちが宿泊したのは「煙波大飯店宜蘭館(レイクショアホテルイーラン)」です。宜蘭駅から車で約10分程度のところにありますので、タクシーを利用する必要がありますが、様々なアクティビティを楽しめる面白いホテルとなっています。
ロビーはとても広く豪華な雰囲気をです。私たちが到着したとき、チェックイン待ちのお客さんも多く、このホテルの人気の高さが伺えました。
レストランにはとても面白いオブジェが置かれていました。「#YiLAN」のロゴがとっても可愛いです。ハッシュタグが付いているところが流行を押さえていますね。
私たちが宿泊したときは、2歳になる息子の誕生月だったのですが、部屋にこんなサプライズが用意されていました。タオルで作った動物ととってもかわいいHAPPY BIRTHDAYのお飾りです。
アニマル帽子を被って記念撮影をしちゃいました。
息子は喜んでくれたかな。一番喜んだのはビールをもらった旦那かもしれませんが・・・。
次に訪れたのは壁一面がミラーの部屋です。こんな面白い施設があるホテルは初めてです。
バックがシャボン玉のようなオブジェクトで飾られた場所もありました。子供たちもメルヘンな世界でロマンチックな気分になっちゃった?
続いて訪れたのはウレタン素材でできた遊具で遊べるお部屋です。壁に埋め込まれた円柱型、半円柱型の遊具を自由に出して遊ぶことができます。
2歳になったばかりの息子は大喜びでした。
安全なウレタン素材ですので安心して、遊ばせられます。子連れの方にはとってもオススメのホテルですね。
このホテルのアトラクションはまだまだありますよ!20時〜23時までレストランで行われる暗闇パーティーでは、ブラックライトで彩られた真っ暗な部屋で、非日常的な空間を楽しむことができます。
宿泊者には無料で、レモン味の特製蛍光ドリンクとポテトフライやイカリングなどの揚げ物が提供されます。
とっても面白い仕掛けですよね。台湾は遊び心で溢れてますよ。家族や友達と来れば盛り上がること間違いなしです。カメラ好きの旦那は大喜びでした。
朝食はバイキング形式です。日本人の好きな飲むヨーグルトのジョアや冷やし中華もありました。かなり満足度の高い宿泊体験をすることができました。
紅樓中式餐廳(レッドランターン)
夕食として訪れたのは宜蘭市街地の5つ星ホテル「晶英酒店(シルクスプレイスホテル)」の中にあります「紅樓」(レッドランターン)です。天井の高い格式高いホールは、まるで結婚式の会場にでも訪れたようです。予約必須なほど人気のレストランで、私たちが行ったときもほぼ満席に近い状態でした。
このお店の名物料理は宜蘭特産の「櫻桃鴨(チェリーダック)」です。焼き立てのチェリーダックは目の前でシェフがカットし、さまざま形の料理へと変わっていきます。
その中でももっと人気のメニューが「チェリーダックの握り寿司」です。シャリをチーズとダックの皮で巻いて、1カンずつスプーンの上に盛り付けたこのお店でしか食べられない絶品料理です。ジューシーなダックの皮とご飯の組み合わせは、何とも言葉では表現できない至高のおいしさです。
最近何でも食べられるようになった息子も大喜びでした。ぜひとも家族みんなで訪れてみてください。豪華な雰囲気の店内ですが、特にドレスコードもなく気軽な格好で良いですし、子連れも全然問題なしです。
編集後記
今回は宜蘭の旅行記を紹介しました。あまりガイドブックには乗っていないマイナースポットばかりになってしまいましたが、いかがでしたでしょうか。私の一番のオススメはレッドランターンです。北京ダックと比較して、脂肪分が少なく肉質が上質なチェリーダックは、ここでしか食べられない一品です。
また、写真好きの旦那はレイクショアホテルをとても楽しんでいました。カラフルで楽しいアトラクションがここまでたくさんあるホテルはなかなか見つからないと思います。普段はホテルで退屈してしまう子供たちも喜んで遊んでいました。
ぜひ参考にしてください。
以上