「太魯閣」 台湾のグランドキャニオンに心を奪われる【旅行記】

台湾旅行

みなさん、こんにちは。本日は昨年12月末に、妻の家族と一緒に訪れました台湾の「太魯閣」(タロコ)を紹介します。

私たちは車で行きましたので、日本から観光に訪れる方の参考にはあまりならないかもしれませんが、太魯閣ってこんな美しい景色が見れるんだということを知っていただければと思います。

太魯閣とは

太魯閣の概要

太魯閣は正式には太魯閣国立公園のことを言い、花蓮県、台中市、南投県に跨がる総面積9万2000haの広大な山岳地帯です。一般的には太魯閣と言うと花蓮県の北部30kmほどのところにある太魯閣峡谷のことを指します。

太魯閣峡谷では、台湾東部を流れる河川である立霧渓が大理石の岩盤を侵食してできた断崖絶壁の谷と、エメラルドグリーンの河川の美しさを見ることができます。台湾の中でも特に人気の観光スポットです。

飛行機を使えば、台北松山空港駅から花蓮空港へは約35分で、そこから車で30分ほどで到着島します。また、電車の場合は、台北から約2時間ほどで花蓮駅に到着し、車で40分ほどで太魯閣に到着します。

太魯閣の歴史

太魯閣峡谷にはもともと、タロコ族という原住民が住んでいました。諸説ありますが、タロコ族は高く険しい山と渓谷の絶景を気に入り、この地に住み始めたそうです。しかし、日本統治時代にこの地は日本軍に制圧され、1937年に次高タロコ国立公園の名で国立公園に指定されました。(次高は次高山(つぎたかやま)のことで現在の雪山)

この太魯閣という名前は、太魯閣族の言葉「Truku」に由来しており、日本時代に「大魯閣」という字を当て、タロコと読むようにしました。戦後、支配者が国民党に移ってからは、現在の「太魯閣」という字を使用しています。

1960年には多くの人が手作業で掘って切り開いた東西横貫公路が完成し、一般市民が車で観光に訪れるようになりました。

私たちの太魯閣旅行記

太魯閣国家公園遊客中心

今回私たちは、妻の実家の苗栗から太魯閣まで車で向かいました。メンバーは総勢8名です。約4時間かけて台北側から行きました。まず、訪れたのは「太魯閣国家公園遊客中心」です。中心はその漢字のとおりセンターの意味です。

太魯閣国家公園遊客中心
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 24-70mm F2.8L Ⅱ USM,1/125,f4.0)

太魯閣国家公園遊客中心
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 24-70mm F2.8L Ⅱ USM,1/200,f5.0)

太魯閣峡谷の観光に行く前の情報収集を行います。西洋からの観光客の方もおり、スタッフが英語で案内している様子も伺えました。

太魯閣国家公園遊客中心
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 24-70mm F2.8L Ⅱ USM,1/50,f2.8)
太魯閣国家公園遊客中心
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 24-70mm F2.8L Ⅱ USM,1/200,f5.0)

施設内には、太魯閣に関する資料だけでなく、レストランもあります。

布洛灣台地

太魯閣布洛灣台地
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 24-70mm F2.8L Ⅱ USM,1/500,f5.6)
太魯閣布洛灣台地
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 24-70mm F2.8L Ⅱ USM,1/250,f5.0)
太魯閣布洛灣台地
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 24-70mm F2.8L Ⅱ USM,1/250,f5.0)

観光スポットで有名な「燕子口」(イェンズコウ)は閉鎖中でしたので、次に私たちはその少し手前(東側)にあります「布洛灣台地」(ブールゥオワンタイディー)へ行きました。

太魯閣布洛灣台地
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 24-70mm F2.8L Ⅱ USM,1/200,f5.0)
太魯閣布洛灣台地
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 24-70mm F2.8L Ⅱ USM,1/500,f3.2)
太魯閣布洛灣台地
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 24-70mm F2.8L Ⅱ USM,1/200,f5.0)

こちらでは少し高くなった大地から、太魯閣の雄大な自然を眺めることができます。ウォーキングトレイルが整備されており、小さい子供がいても安全です。近くにバス停がありますので、公共交通機関で訪れた方も行くことができます。

流芳橋

太魯閣流芳橋
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 24-70mm F2.8L Ⅱ USM,1/160,f8.0)
太魯閣流芳橋
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 24-70mm F2.8L Ⅱ USM,1/125,f8.0)

続いて私たちは、錐麓断崖と九曲洞の間の流芳橋の西側にある展望台に立ち寄りました。そびえ立つ断崖絶壁、岩肌に見える豊かな自然、青く透き通った美しい渓流と、まさにイメージしていた太魯閣がそこにはありました。

太魯閣流芳橋
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 24-70mm F2.8L Ⅱ USM,1/160,f8.0)
太魯閣流芳橋
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 24-70mm F2.8L Ⅱ USM,1/125,f8.0)
太魯閣流芳橋
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 24-70mm F2.8L Ⅱ USM,1/160,f4.0)

車でないとなかなか行くことが難しい場所ではありますが、是非とも見ていただきたい絶景です。太魯閣に行った人は口を揃えて言いますが、写真で見るのと現物を見るのでは迫力が全く違います。映画を映画館で見るのと自宅で見ることの違いより大きいです。

天祥

太魯閣天祥
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 24-70mm F2.8L Ⅱ USM,1/160,f4.0)
太魯閣天祥
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 24-70mm F2.8L Ⅱ USM,1/160,f4.0)
太魯閣天祥の臭豆腐
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 24-70mm F2.8L Ⅱ USM,1/250,f5.0)

終点の天祥で小休憩です。天祥は太魯閣唯一の街で、レストランやコンビニなど、食べ物を売っているお店がいくつかあります。私はおやつとして臭豆腐を食べました。

錐麓隧道付近

太魯閣錐麓隧道
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 24-70mm F2.8L Ⅱ USM,1/125,f3.2)

今回最も観応した場所はここです。通常、車から降りて立ち寄る場所ではありませんが、妻のお父さんが写真好きの私のために道路脇に停まってくれました。

太魯閣錐麓隧道
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 24-70mm F2.8L Ⅱ USM,1/80,f3.2)

まさに私が見たかった光景です。そびえ立つ崖は想像以上に高く、高いところですと600メートル程度あるのだとか。グランドキャニオンにも勝るとも劣らない絶景です。

太魯閣錐麓隧道
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 24-70mm F2.8L Ⅱ USM,1/125,f2.8)

太魯閣錐麓隧道
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 24-70mm F2.8L Ⅱ USM,1/125,f2.8)
太魯閣錐麓隧道
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 24-70mm F2.8L Ⅱ USM,1/160,f2.8)

こんな場所で写真を撮っている人は私だけでした。(道幅が狭く近くを車がビュンビュン通るのでちょっと危険です。あまり真似しないでください。ちなみに四年前には大規模な土砂崩れが発生し、一時的にこの道は通行不可能になりました)

太魯閣錐麓隧道
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 24-70mm F2.8L Ⅱ USM,1/125,f2.8)
太魯閣錐麓隧道
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 24-70mm F2.8L Ⅱ USM,1/125,f3.2)
太魯閣錐麓隧道
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 24-70mm F2.8L Ⅱ USM,1/160,f2.8)

この近くには錐麓古道があり、この断崖絶壁をより高い場所から見ることができるようです。道幅狭く険しい道でありかなり危険らしいで、2歳の子供を持つ父親としては今回は我慢しました。

この場所の地図

太魯閣牌樓(タロコアーチ)

太魯閣牌樓
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 24-70mm F2.8L Ⅱ USM,1/160,f4.0)

東側からの太魯閣の入り口「東西横貫公路」が完成した記念に建てられた門です。通常は最初に通りますが、私たちは別ルートで奥地へ入りましたので最後に見ました。

太魯閣牌樓
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 24-70mm F2.8L Ⅱ USM,1/160,f3.5)
太魯閣牌樓
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 24-70mm F2.8L Ⅱ USM,1/160,f2.8)
太魯閣牌樓
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 24-70mm F2.8L Ⅱ USM,1/160,f2.8)

もうここは海の近くです。近くには露店が並んでいました。

太魯閣の基本情報

  • 名称:太魯閣国家公園
  • 所在地:花蓮県秀林郷富世村富世291号(太魯閣国家公園遊客中心)
  • 営業時間:8時30分〜17時(太魯閣国家公園遊客中心)

編集後記

今回は太魯閣について紹介しました。私は10年前に初めて台湾に行き、何度も台湾を往来しておりますが、この場所に行ったのは今回が初めてです。ずっと前から行ってみたいと思っておりましたが、台湾東部へのアクセスは簡単ではなく、チャンスを逃し続けておりました。

私の感想としては、期待以上に美しく迫力のある光景でした。長い年月を経て作り出された大理石の断崖絶壁が立ち並び、美しいエメラルドブルーの川が流れる渓谷は世界屈指だと思います。記事本文でも書きましたが、実際に崖も見上げると、東洋の自然が作り出した神秘的な息を呑む美しさに一瞬心を奪われそうになります。

この光景は日本では見ることができないと思いますので、多くの方に見ていただきたい景色です。日本人の台湾旅行といえば九份に多くの人が訪れますが、アクセスがもう少しよければ太魯閣も大人気になっていたでしょう。

以上

コメント

タイトルとURLをコピーしました