「坂本」の魅力を徹底紹介 「麒麟が来る」で話題の明智光秀ゆかりの町(@滋賀坂本)

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日吉大社

日吉大社とは

日吉大社
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 16-35mm F4L IS USM,1/250,f7.1)

日吉大社は、紀元前148年の崇神(すじん)天皇7年に創祀された全国に約3800箇所ある日吉、日枝、山王神社の総本宮です。

東京ドーム10個分に相当する広大な境内は、天智天皇が大津京遷都の際に奈良三輪山よりお迎えした大己貴神(おおむちおかみ)を祀る西本宮エリア、古事記にも登場する地元の山の神様大山咋神(おおやまくいのかみ)を祀る東本宮エリアに分かれています。(なお、入り口は西側・東側両方にあります)

日吉大社
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 16-35mm F4L IS USM,1/100,f5.0)
日吉大社
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 16-35mm F4L IS USM,1/100,f5.0)

平安京へ都が移るときには、日吉大社の場所が鬼門(北東)にあることから、魔除・災難避を祈念する神社として、また、最澄が比叡山延暦寺を築いてからは天台宗の守護神として多くの方に崇拝されてきました。

織田信長が比叡山焼き討ちをした際には、日吉神社も全焼してしまいましたが、江戸時代に復元され現在に至っています。

日吉大社の見どころ

大宮橋

日吉大社の大宮橋
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 16-35mm F4L IS USM,1/160,f6.3)

東側から入境すると、まず見えるのは大宮川にかかる石橋です。国の重要文化財に指定されています。

山王鳥居

日吉大社の山王鳥居
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 16-35mm F4L IS USM,1/100,f5.0)

山王鳥居は、親仏習合を表す独自の形をしていて「合掌鳥居」とも呼ばれています。

神猿

日吉大社の神猿
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 16-35mm F4L IS USM,1/320,f8.0)

神猿と書いて「まさる」と読みます。猿は「魔が去る、何よりも勝る」ということで、縁起の良い動物とされてきました。また、神様のお使いであるとも言われています。

西本宮楼門

日吉大社の西本宮楼門
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 16-35mm F4L IS USM,1/160,f5.6)

西本宮の楼門(ろうもん)です。天正14年(1586)頃に造営されたものと伝えられており、現在は国の重要文化財に指定されています。

日吉大社の西本宮楼門
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 16-35mm F4L IS USM,1/125,f5.6)

ちなみに楼門とは、2階部分に縁側がある屋根が1つの門のことを言います。

西本宮

日吉大社の西本宮
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 16-35mm F4L IS USM,1/125,f5.6)

西本宮本殿の現在の建物は、天正14年(1586)頃に造営されたものと言われています。「日吉造」(ひえづくり)と呼ばれる様式で造られていて、前方左右の屋根は、まっすぐ長く伸びていますが、後方の屋根は短く、バッサリと切り落としたような形状になっています。

日吉大社の西本宮
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 16-35mm F4L IS USM,1/125,f5.0)
日吉大社の西本宮
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 16-35mm F4L IS USM,1/125,f5.0)
日吉大社の西本宮
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 16-35mm F4L IS USM,1/160,f5.6)

付近ではお札や絵馬も販売されています。

宇佐宮

日吉大社の宇佐宮
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 16-35mm F4L IS USM,1/125,f5.6)
日吉大社の宇佐宮
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 16-35mm F4L IS USM,1/125,f5.0)

西本宮の南にあるのが宇佐宮です。現在の建物は、慶長3年(1598)に建造されたものです。西本宮本殿と同様に日吉造となっています。

白山宮

日吉大社の白山宮
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 16-35mm F4L IS USM,1/160,f6.3)
日吉大社の白山宮
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 16-35mm F4L IS USM,1/125,f5.6)

宇佐宮の南には白山宮があります。西本宮と宇佐宮と比較すると建物は小ぶりです。宇佐宮と同じく現在の建物は、慶長3年(1598)に建造されたものです。

東本宮楼門

日吉大社の東大宮楼門
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 16-35mm F4L IS USM,1/80,f4.5)

西本宮の楼門に負けず劣らず立派な門です。天正〜文禄2年(1573〜1593)頃に建てられてと言われています。

日吉大社の東大宮楼門
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 16-35mm F4L IS USM,1/100,f5.0)

造りは、西本宮のものとよく似ていますが、1階部分が少し高めの設計になっているようです。

東本宮

日吉大社の東大宮
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 16-35mm F4L IS USM,1/125,f5.6)

東本宮本殿の現在の建物は、西本宮のものより少し新しく文禄4年(1595)に復興されたものです。

日吉大社の東大宮
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 16-35mm F4L IS USM,1/125,f5.6)
日吉大社の東大宮
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 16-35mm F4L IS USM,1/60,f4.0)
日吉大社の亀井霊水
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 16-35mm F4L IS USM,1/125,f5.6)

付近には、最澄が参拝に訪れるたびに亀の霊が現れたと言われる「亀井霊水」と呼ばれる井戸があります。

二宮橋

日吉大社の二宮橋
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 16-35mm F4L IS USM,1/80,f4.5)

東側の出入口となる大宮川にかかる二宮橋です。大宮橋と同様に国の重要文化財に指定されています。

基本情報
  • 名称:日吉大社
  • 所在地:滋賀県大津市坂本5−1−1
  • アクセス:JR西湖線比叡山坂本駅から徒歩20分、京阪電車坂本比叡山口駅より徒歩10分、日吉東照宮より徒歩6分
  • 営業時間:9時〜16時30分
  • 定休日:なし
  • 拝観料:300円(大人)、150円(小人)
  • 公式HP:http://hiyoshitaisha.jp

西教寺

西教寺とは

西教寺
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 16-35mm F4L IS USM,1/160,f6.3)

西教寺は、聖徳太子の恩師である高句麗の僧慧慈、慧聡のために創建されたと伝えられています。室町時代までに衰退したと言われていますが、中興の祖である真盛が入寺してから再興され、現在は天台真盛宗の総本山となっています。

天台宗総本山の延暦寺、天台寺宗総本山の三井寺と比較すると知名度では劣りますが、天台系仏教の中では規模は大きく、400以上の末寺を持ちます。

戦国武将の明智光秀の墓があることでも有名です。

西教寺の見どころ

宗祖大師殿

西教寺の宗祖大師殿
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 16-35mm F4L IS USM,1/160,f6.3)

西教寺中興の祖真盛上人の木造を安置している御堂です。

西教寺の宗祖大師殿
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 16-35mm F4L IS USM,1/100,f5.0)

登録有形文化財に指定されている唐門です。この写真は東側から撮影したものですが、逆側の西側から見ると唐門と琵琶湖の絶景を合わせて見ることができます。現在、光秀大博覧会が行われていますがそのパンフレットの表紙に使われている景色です。(私はその構図を見つけ出せませんでした。自称写真家として悔やまれます)

本堂

西教寺の本堂
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 16-35mm F4L IS USM,1/100,f7.1)

元文4年(1739)に作られたお堂です。本尊の阿弥陀如来が安置されており、国の重要文化財に指定されています。また、使用されている木材には徳川家から寄進されたものが使用されています。

大本坊

西教寺の大本坊
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 16-35mm F4L IS USM,1/200,f7.1)
西教寺の大本坊
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 16-35mm F4L IS USM,1/80,f4.0)

西教寺で修行をする僧侶が生活を営んだお堂です。天正年間に大本坊は増築されましたが、明智光秀の支援があり「天正年中明智公所造古木」と刻銘入りの棟木が使用され、現在も残っています。

客殿

西教寺の客殿
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 16-35mm F4L IS USM,1/125,f5.6)

客殿は、豊臣秀吉を城主とする伏見城にあった旧殿を慶長3年(1598)に西教寺へ移築したものです。重要文化財に指定されています。

庭園

西教寺の庭園
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 16-35mm F4L IS USM,1/100,f5.0)

中央の池は琵琶湖を模した瓢型をしています。裏山の傾斜を利用した鑑賞庭園で、秋には美しい紅葉が見られます。

鐘楼

西教寺の鐘楼
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 16-35mm F4L IS USM,1/125,f5.6)

袴腰付の軒の大きな重厚感あふれる鐘楼は、天保に2年(1831)に建てられました。大津市の有形文化財に指定されています。

明智光秀一族の墓

明智光秀一族の墓
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 16-35mm F4L IS USM,1/200,f7.1)
明智光秀一族の墓
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 16-35mm F4L IS USM,1/160,f5.6)

西教寺は元亀2年(1571)、信長による比叡山焼き討ちの被害を受けましたが、その後、坂本城の城主となった明智光秀は、西教寺の檀徒となり、西教寺の復興に尽力しました。

明智光秀一族の墓
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 16-35mm F4L IS USM,1/200,f7.1)
明智光秀一族の墓
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 16-35mm F4L IS USM,1/125,f5.6)
明智光秀一族の墓
(撮影情報:Canon EOS RP,EF 16-35mm F4L IS USM,1/160,f5.6)

天正10年(1582)の山崎の合戦に敗れ自決した明智光秀は、妻の煕子やその一族とともにこの地に祀られています。

基本情報
  • 名称:天台真盛宗総本山 西教寺
  • 所在地:滋賀県大津市坂本5丁目13-1
  • アクセス:JR西湖線比叡山坂本駅から徒歩30分・江若バス7分、京阪電車坂本比叡山口駅より徒歩10分・江若バス4分
  • 拝観時間:9時〜16時30分
  • 定休日:なし
  • 拝観料:大人500円、中学生300円、小学生200円
  • 公式HP:http://saikyoji.org

編集後記

今回は比叡山延暦寺の門前町坂本を紹介しました。

正直、私は坂本を舐めていました。こんなに見所が多い場所だったとは・・・。
もともと日帰りで比叡山延暦寺の観光に行こうと思い、自宅の大阪から滋賀県まで行くなら、ついでにくらいの気持ちで坂本観光に行きました。

ところがどっこい。見所たっぷりではありませんか。
当日朝9時前にはJR坂本駅に到着していましたが、坂本を見終わったのは午後1時半頃です。
(これでもかなり頑張ったほうかと)
この後に、坂本ケーブルに乗って比叡山延暦寺まで行きましたが、かなりの駆け足での移動となってしまいました。

坂本と比叡山延暦寺両方の観光を考えている方は、しっかりと計画をしてから訪れることをお勧めします。
とっても魅力的な街であることは間違いありません。

以上

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